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2026.10.09 KENのブログ

実家をどうするか。僕は最初から答えを決めなくていいと思っています

最近、家づくりとは少し違う相談も増えてきました。

「親の家が空き家になりそうなんです」

「実家を残すか、壊すか迷っています」

「兄弟で話さないといけないけど、何から考えればいいか分からない」

こういう相談です。

これ、すぐに答えを出すのは難しいと思います。

僕自身も、最初から「リフォームしましょう」とか「建替えた方がいいです」とは言わないようにしています。

まず、その家と土地をこれからどうしたいのかを整理する方が先だからです。

相続や空き家の話になると、どうしても「売る」「残す」「壊す」といった結論から考えがちです。

でも実際には、まだ家族の気持ちも揃っていないことが多いですし、建物がどの程度使えるのかも分からないことがあります。

答えを急ぐより、まず選択肢を並べる。

僕はそこからでいいと思っています。

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建物だけ見ても答えは出ません

例えば、築年数が古い家。

古いから壊した方がいい、とは限りません。

現地を見ると、構造がしっかりしていて改修できそうな家もあります。

逆に、見た目はまだきれいでも、大きな改修費が必要になることもあります。

僕は元々大工なので、建物を見ると、

「ここは残せそうやな」

「ここは結構手を入れないと難しいな」

「この間取りなら、こう変えれば使いやすくなるかもしれない」

ということは考えます。

でも、それだけでは決められません。

誰が住むのか。

将来子どもが戻ってくる可能性があるのか。

売却も考えるのか。

土地として活用するのか。

家族がその家にどういう思いを持っているのか。

維持していく費用を誰が負担するのか。

このあたりまで聞かないと、本当の方向性は見えてこないと思っています。

建物の状態と、家族の事情。

どちらか片方だけでは決めにくいんです。

実家は「家」だけではなく、思い出もあります

実家の相談は、新築の相談とは少し違います。

長く住んだ家には、数字では割り切れないものがあります。

親が建てた家。

子どもの頃に過ごした家。

庭の木や、昔から使っている建具。

「古いから全部壊しましょう」と簡単には言えないことがあります。

一方で、思い出があるからといって、無理に残すのも違うと思っています。

誰も住まない家を長く維持するには費用も手間もかかります。

大きなお金をかけてリフォームしても、その後ほとんど使わないのであれば、それが本当に良い選択なのかは考えた方がいい。

ここは感情も大事にしながら、現実的な部分も整理する必要があります。

僕ら建築側ができるのは、その判断材料を増やすことだと思っています。

すぐ解体する前に、一度整理してもいい

空き家になると、

「管理が大変だから解体しよう」

となることもあります。

もちろん解体が良い場合もあります。

建物の状態がかなり悪い。

今後誰も使う予定がない。

維持費だけがかかる。

そういう場合は、解体や売却を考える方が現実的なこともあります。

ただ、一度壊した建物は元には戻せません。

リノベーションして住む。

子世帯が住む。

二世帯で使う。

店舗や事務所として使う。

土地の一部を活用する。

そういう可能性が残っているなら、一度建物を見てから決めても遅くないと思います。

実際、建物を見て初めて「ここまでなら残せそう」「この使い方なら現実的かもしれない」と見えてくることがあります。

反対に、「想像以上に改修費がかかりそうだから、別の方向を考えよう」となることもあります。

どちらの結論でもいいんです。

大事なのは、何となく決めるのではなく、材料を揃えてから家族で話すことです。

家族会議の前に建物の状態を知っておく

実家や空き家の話は、家族だけで話していると結論が出にくいことがあります。

一人は残したい。

一人は売りたい。

一人は「まだ決めなくていいんじゃない」と思っている。

よくあることだと思います。

その時に、建物の状態や改修にかかるおおよその方向性が分かっていると、少し話しやすくなります。

例えば、

「この家を残すなら、最低限ここは直した方がいい」

「住める状態にするなら、このくらいの工事範囲になる」

「建替えならこうなる」

「現状のまま使うのは少し難しい」

といった建築側の情報です。

もちろん、正確な工事費は調査や計画を進めないと出せません。

でも、何も分からない状態と、選択肢が見えている状態では、家族の話し合いのしやすさが違います。

僕らができるのは「建物側から整理すること」

相続となると、税金、登記、遺産分割、売買など専門的な話も出てきます。

そこは税理士さん、司法書士さん、弁護士さん、不動産の専門家など、それぞれ確認が必要です。

KEN建築工房が相続税を計算したり、登記や法的な判断をするわけではありません。

僕らができるのは、その前段階で、

「この建物を残すなら何が必要か」

「直すならどれくらいの工事になるか」

「建替えた場合はどうか」

「別の使い方は考えられるか」

を建築の立場から整理することです。

その整理をしたうえで、必要なら専門家につなぐ。

その方が、お客様自身も「何を相談したいのか」が分かりやすくなると思っています。

まだ家族で決まっていなくても大丈夫です

実家や空き家の相談で、

「まだ何も決まっていないんですが、相談していいですか?」

と聞かれることがあります。

僕はむしろ、その段階でいいと思っています。

方向性が決まってから建築会社に相談するのではなく、方向性を考える材料として建物を見てもらう。

それも一つの使い方です。

すぐに工事につながらなくても構いません。

売るのか、残すのか、直すのか、建替えるのか。

まずは選択肢を整理する。

家族で話すのは、そのあとでもいいと思います。

実家・空き家の方向性を相談する

まだ売る・直す・建替えるが決まっていなくても大丈夫です。現在の建物や家族の状況を聞きながら、建築の立場で考えられる選択肢を一緒に整理します。税務・登記・法律など専門判断が必要な部分は、それぞれ専門家への確認が必要です。

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